赤色裏地スクールコート

中学生のころ、濃紺のハーフコートを着て登校してきた地味な女子が、コートを脱いだとたん真っ赤な裏地が現れて意表を突かれたことがある。

濃紺コートは裏地も同系色だろうという思い込みが見事に裏切られたのだが、そんなコントラストに興奮してしまうのは何故だろう。

画像は当サイト常連投稿者の方からいただいたものだが、「紺色ウールの表地と真っ赤な裏地のコントラスト」がそそるというのは同感である。このコートの企画制作者の意図は何だったのだろうか。濃紺で地味なコートを押し付けられる女子生徒の気持ちを慮って、せめて裏地は派手な色合いにすればおしゃれ心をくすぐるだろうとでも考えたのだろうか。

そして、もしこれが学校の指定コートならば、このコントラストを許した関係者の発想は何だったのだろうか。もしかして、いくつか並べられたサンプルの中から最もそそられたコートを選んだとしたら、その人の扇子を高く評価したい。

投稿者様もおっしゃっているが、たしかに最近はこうした紺x赤のコントラストを見せてくれるスクールコートが少なくなっているような気がする。生徒自身が着たがらないのだろうか?

スクールコートは丈夫にできていて、少々使い込んでもなかなかヘタらないので、まだ十分に着られる状態のままタンスの肥やしになっているものも少なくないであろう。ぜひともリユースの場に出していただきたいものだ。

画像提供:スクールコートフェチ様 2024/01/26