実は汚いCA制服

航空会社のCAたちを格好良く包む制服は、優雅に見えるが、実はとても汚れている。扱いも、貸与品であるがゆえにけっこう乱暴だし、モデルチェンジの日が来たら、あっさりと処分される運命だ。

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航空会社のキャビンアテンダントはみんなの憧れ、美人で器量よし、優しくて聡明。そんな女性たちに着られている制服も美しく着こなされ、メンテも十二分に行われているという印象だが、実際は大違いである。

知り合いのCAの話やInstagramなどのSNSに掲載されている裏話を見ると、制服は実に汚いものだと分かる。国際線の長距離フライトで何時間も着続けていたり、そんなフライトを何回も乗り継いでもクリーニングしないまま着まわすなどということは当たり前のようだ。また、機内サービスで飲食物のシミはそこかしこに飛び散っているし、乗客のつばや手垢なども付いているらしい。そもそも機内は意外に汚くて、ワンフライトでも埃による黒ずみは珍しくない。

ジャケットは機内サービスのときに脱ぐが、ハンガーに掛けられることはあまりなく、オーバーヘッドのラゲッジスペースに丸めて放り込まれたり、シートポケットに押し込まれたりする。予備の制服もスーツケースに雑然と押し込まれる。

もちろん、モデルチェンジの暁には、使用年数を問わず回収され処分されていく。昨今はリサイクルルートに載せられるので、ボタンやジッパー、裏地を剥ぎ取られて、鉄の爪で裂かれていくだろう。優雅に見える制服たちも報われない。