禁断のヒロミチナカノ

ヒロミチナカノの制服ブランドは裏地に特徴がある。新入学生が制服を新調するとき、割高でもこれを選ぶのはお目が高い。

 新入生には、たいていメーカー(制服店)の選択の余地がある。どれを選ぶかは価格か、素材(ウール100%か否か)、あるいはメンテのしやすさ(洗濯可か)がポイントだ。

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新潟県加茂市立葵中学校のセーラー服である。入学時に制服を作るとき、ふつう制服店のチョイスが数店舗あるが、同校ではヒロミチナカノ・ブランドは、そのうちのひとつの選択なのだろう。

ヒロミチナカノの制服は全国の公立・私立校で見られるが、特徴はつるつるサテン生地の裏地で、他のメーカーに比べて割高なはず。新入学生やその保護者がどういう理由で選ぶのか分からないが、裏地で選ぶ人がどのぐらいいるのか興味あるところだ。

たいていの場合、新入学の中学生には裏地なんてどうでもよくて、初めてセーラー服を着られる悦びで頭がいっぱいで、中学生になれるワクワク感バクハツなはずだ。

そんな中学生が、このようなつるつるスベスベ裏地を身に纏い、生地を思いやることなく自由奔放に動き回り、制服を着倒すことを想像すると、卒業するころにはどんなにクタクタにされていることであろうか。それでもセーラー服は気に入って着てもらえたなら本望なのだろうが。

新潟県加茂市立葵中学校

24本ヒダスカートにヒロミチナカノのサテン裏地が付いているものは珍しい。足に当たる肌触りは格別であろう。これを着た女子生徒には、セーラー服がすべてこのような着心地だと思われると困る(笑)。