今週の話題

毎週アップデートするとは限りませんが、日々感じていることや気になっていること、新しい発見など思いつきで掲載します。


NHK朝の連ドラ『虎に翼』

4月からNHKの朝ドラが新しくスタートした。昭和の戦前から戦後にかけて、女子が法律家になる話で実在のモデルがあるが、第一週からセーラー服姿が登場して注目している。

ドラマのセーラー服は、上衣の上からベルトを締めるという一見珍しいスタイルだが、セーラー服ファンならすぐにどこの学校をモデルにしているか分かるはずだ。

ドラマでは戦前の女学校に通っている設定だが、実在の主人公も東京女子高等師範学校附属高等女学校に通っている。つまり現在のお茶の水女子学附属中学校だ。(2024/04/06)

画像:NHK『虎に翼』ドラマより一部

画像:森田望智Instagram


↓現在の附属中学校の制服。

胸当ての有無、カフスのラインの有無やベルトの柄が違うぐらいで、素人目にはすぐに違いは分からないかもしれない。よくぞここまで似せてきたと感心する。中学校の制服はスカートに白い吊ベストが付いているらしい。

いつも思うのだが、セーラー服上衣は上からベルトを締められて煩わしくないのだろうか?

余談だが、白いラインに紺色のスカーフというセーラー服姿は個人的に萌える。高校生だったころ、手紙のやり取りをしていた他校の女子がこんな制服を着ていた(笑)。白ラインと紺スカーフの組み合わせを見るといつも思い出す。

画像:制服市場ポニー「お茶の水女子大学附属中学校卒業式スナップ写真H23年度」

↓同中学校の中古制服で、少し古そうなものには「槌屋」というタグがある。1902年創業とのことだから、高等女学校時代もここが作っていたのだろう。東京は文京区にあったようだ。

ちなみにドラマで袖捲りしているのを見ると、上衣の裏地は平凡な紺色生地だった。

画像:制服市場PUNCH_70*T0812

↓ドラマでは合服姿も登場したが、こちらはオリジナルだと思われる。セーラー襟の長袖ブラウスの上からジャンパースカートを重ね着している。ジャンスカファンとしては嬉しい限り。ただシーンはごくわずかなのが残念。

告白すると、その昔、冬セーラー服の上にジャンスカを着るというスタイルはこっそり試してみたことがある。ワンピースみたいで斬新だった覚えがある(笑)。

画像:NHK『虎に翼』ドラマより一部

画像:NHK『虎に翼』ドラマ


同高校の制服はというと、現在は平凡なスーツ型になっている。

制服市場 - ★東京都 お茶の水女子大学附属高校 [現行制服セット サイズ155A] 冬服 


NHKのど自慢

毎週日曜日に放送されているNHK『のど自慢』で唯一の楽しみは、各地方の制服姿の中高生が見られることだ。毎回20組ほどの出場者のうち1~2組は制服の子がいる。

先日、セーラー服の二人組が登場したときのこと、大分県らしいセーラー服だなあと思って眺めていると、胸のネーム刺繍がさらされたままになっていることに気付いた。ご丁寧に、苗字に加えて、下の名前の一文字目も付いている。番組では学校名は明かされなかったが、制服や校章などでネット検索すればかなりの確率でわかる。もし合格していたら、どこの町から来たかを言うので、特定するのがもっと早くなっただろう。いまどきのテレビ放送は性能が良すぎて、細かなところまではっきりと映してくれる。制服を着て全国放送に出るのは、まさに個人情報の垂れ流しと言えるだろう。

大分市立南大〇中学校合唱部で2年生の倉掛さんと松尾さん、今日はカネ二つで残念だったけど、03/21の第17回声楽アンサンブルコンテスト全国大会頑張ってください!

ところで、大分県内の各公立中学校では近年、ジェンダーフリーの観点からセーラー服を廃止してブレザーに移行している学校が多いようである。セーラー服を着たいと思っている男子生徒はどうすればいいのだろうか(笑)。そうでなくとも、日本の伝統文化として世界に誇れるセーラー服制服を無碍に扱ってはいけないと思う。(2024/03/20)

画像(上6点):NHKのど自慢2024/03/17放送(NHKplus)より

画像:ドンキー



公立高校卒業式

3月1日、大阪府の公立高校でいっせいに卒業式が行われた。ネット上では卒業式の感動的な写真が溢れているが、つい注目してしまうのは一緒に写る制服たちだ。式のあと生徒が家に帰ってから、制服はどのような扱いを受けるのだろうかと毎年考える。

感謝の言葉をかけてもらえた制服は幸せものだが、それほど多くないだろう。せいぜい、この制服は今日で終わりかと一瞥されたぐらいか。多くは無言のまま、いつのもようにハンガーに掛けられ、クローゼットに仕舞われる。そのあとクリーニングに出してもらえたら良いが、数か月、あるいは数年そのまま放置されてしまったら、カビだらけになる。

家庭によっては、式のあと数週間以内に燃えるゴミとして出されてしまう。焼却場で安楽死するか、クローゼットでじわじわとカビに苦しめられるか、どちらが良いのか?

とにかくもお役御免となった制服が何万着も出たことには変わりない。(2024/03/02)

画像:Instagram yuhigaoka_music



BSテレ東「THE名門校」

毎週土曜日 午前10:30~11:00、BSテレ東(BS7)にて放送中。

学校生活や生徒の日常をつぶさに取材している。制服姿の女子生徒たちがどのような動きをしているのか、興味深く観察できる。個人的には、教室内で上着やコートが脱ぎ置かれているとドキッとしてしまう。運が良ければセーラー服の集団を堪能できるが、男子校の週は次週に期待しよう(笑)。

 

https://www.bs-tvtokyo.co.jp/meimonkou/

行きたい学校が見つかる“テレビ学校訪問”

「伝統と歴史ある日本の『名門校』に一歩足を踏み入れるとどんな風景が広がってるのか?現役の生徒たちはどんな思いで何を目指して日々「熱い青春」を燃やし続けているのか?学校のホームページや卒業生の言葉だけではわからない「名門校の生の姿」を伝えていく情報ドキュメンタリー番組です。」

(2024/02/24)

画像:BSテレ東「THE名門校」鎌倉女学院 2024/02/24放送


日本テレビ「新空港占拠」の女性社長スーツ

2024年1月期放送の連続ドラマで人質になっているうちのひとり、新空港の女性社長は光沢のあるスーツ姿だ。タイシルクを思わせる上品な色合いと光沢感にドキドキして観ている。ところどころ動きに激しい場面もあるので、か弱そうなスーツは大丈夫だろうか。

(2024/02/16)

画像:日本テレビ



画像:日本テレビ「新空港占拠」2024



NHK-Eテレ「キミも防災サバイバー!」のテカリ

NHK-Eテレの学校向け教育番組「キミも防災サバイバー!」(File08 津波の危機 後編)を何気なく観ていたら、レポーター役の高知市立潮江中学校の女子生徒の制服スカートがテカテカしているのを見つけてしまった。風にあおられたプリーツスカートが陽の光を浴びてテカリをきれいに見せてくれていた。ちなみに彼女たちがジャンパーの下に着ている制服はスーツタイプの上着だ。

 

↓うまくキャプチャできていないのが残念だが、ぜひNHKの配信サイトで確認してほしい。

10分間の番組で、件のシーンは7:28~7:34あたり、一番左端の女子生徒に注目。

 NHK →「キミも防災サバイバー!」(File08 津波の危機 後編)

(2024/02/09)


ドラマ「大奥」の打掛

大奥はこれまでテレビドラマや映画などでたびたび取り上げられ、観るたびに裾がずるずる引きずられる打掛衣装を見ては可哀想にと呟いている。2024年1月に放送されたフジテレビ系連続ドラマ「大奥」には、もっと可哀想な目に遭った打掛を見た。

時の将軍の御台所(正室)は、公家出身であるがゆえ大奥に古くからいる女中たちに疎まれ、たびたび嫌がらせを受ける。ある日、打掛が墨で汚され台無しにされているのを見て愕然とするというシーンがあった。画面では3着もの豪華な打掛にべったりと墨がつけられている。撮影のためとはいえ、何とも哀れな打掛たちであった。

大奥のドラマは女性たちの争いを描くことが多く、その衣装たちも悲惨な目にあうことが度々あるので目が離せない。

(2024/02/01)

画像:フジテレビ連続ドラマ「大奥」2024


管理人コラム

写真は必ずしも真実ではない

衣類を写真に撮るのは難しい。女性たちに見捨てられた中古衣類たちでも、魅力あふれる姿をせめて写真ぐらいには残してやりたいと思う。しかし、色合いや生地質を忠実に再現するのは至難の業だ。特につるつるの裏地やすべすべのサテン生地の艶めかしい光沢を伝えるのは容易ではない。制服のテカリも然りである。制服が3年間とことん使い込まれた証として、生地のテカリは重要な意味を持つ。それゆえ僅かでもおろそかにできない。

だが、その逆もある。偶然の光の加減で写真では素晴らしい魅力を出していても、実物は期待したほどではないこともある。シャッターを切る瞬間、衣類が何らかの念を放ったとしか思えない。せめて写真だけでも魅力的に撮ってほしいという願いがそうさせるのだろうか。

しかし、ネットオークションなどで写真だけを見て購入する側としてはこれがアダとなる。届いたものを見てがっかりしたことがある方も少なくないだろう。それは誰のせいでもない。もちろん衣類たちが悪いわけでもない。男女の仲と同じく、出会いを楽しむというスタンスで了解するしかない。縁あって嫁いできた衣類は、外見や一時の気まぐれでポイしてはいけない。

(2024/01/24)