裏地生地の使われ方

裏地は本来、衣類の裏側に張られているツルツル生地だが、同じ生地を別の部分に用いる例がある。

ベストの背中部分

<文化学園大学杉並中学高校>

同校の制服は2018年度より新しいものが採用されているが、それ以前の旧制服ではベストの背中(表側)に裏生地が使われていた。

画像:学校紹介

↓同校旧制服のベストには、背中の表側にも裏地生地が張られている。紳士服用スリーピースのベストにはしばしば見られるが、学校制服では珍しいものだった。

裏地好きな身としては、教室で前に座っている女子にこのようなベストを見せつけられていたら、勉強に集中できない。

画像:ヤフオク

↓同校は2018年度より制服をモデルチェンジした。新制服は重ね襟デザインのブレザーに、白いブラウスとチェックスカートというセットになり、ベストは無くなっている。

共学化がきっかけということで、やはり男子生徒を刺激しないように配慮したというのは考えすぎか。

画像:文化学園大学杉並中高Twitter2017/07/04


セーラー服の襟裏部分

通常、冬セーラー服の大きな襟の裏側は表地と同じ生地が付いているのだが、少数ながら裏地が張られているものが存在する。表地と同じ生地のセーラー服が大勢だし、それでも何の問題もないので、襟の裏に裏地生地を用いる理由は不明だ。

以下に一例をあげるが、製作時期やメーカーによって、必ずしもこのような仕様になっているとは限らない。

・武庫川女子大学附属中高

・土佐女子中高

・明星小学校

・高知商業高校(中間服)

・白百合小学校

・大分県中津市立中津中学校

武庫川女子大附属中高
武庫川女子大附属中高
高知商業高校(中間服)
高知商業高校(中間服)
明星小学校
明星小学校


ジャンパースカートの上身頃

学校制服のジャンパースカートに、上身頃が裏地生地で作られているものがある。

↓外見上はふつうのセーラー服上下だが、下はジャンパースカートになっている。どのようなジャンスカなのかは外からは分からない。

↓ジャンパースカートの身頃が表裏とも裏地生地でできている。写真の例ではVネックで胸にポケットも付いているが、当然、上着を脱いだ状態で登校する仕様ではない。

ジャンスカというより、裏地仕様の吊りベストと言ったほうが良いかもしれないが、このジャンスカは上身頃を外すことはできない。