娘の制服を着てみた

着てみた投稿

ネット上でSNSを探ってみたら、母親が「娘の学校の制服を着てみた」という投稿が意外と多いことに気づく。そのタイミングは様々で、新入学で新しい制服が届いたときとか、卒業したあと記念にとか、タンスを整理していたら昔の制服が出てきたとか。

ほかには、成人した姉が妹の制服を着てみたというのもあるし、兄が妹の制服を着てみたというものもある。もっとも、後者は、思い当たる節がある兄貴諸君は少なくないだろう(笑)。ネットで見つけた兄は、妹公認だと書いてあったが。

サイズが小さくて合わない場合は、制服が「無理無理、ちぎれそうで痛いよ」と泣いているかもしれない。いずれにしても、制服がまるでオモチャにされているようで、私としてはあまりいい気持ちはしない。

母親が興味本位で着てみるだけなら、まだ許容範囲かもしれないが、その画像を公開するなんて、制服が小馬鹿にされているように感じて辛い。

もしかして、制服姿で主人とベッドインしている夫婦も皆無ではないだろう。妹の制服で自慰行為している兄貴たちは無数にいるはずだ。父親が・・・というのはおぞましい。

家族にまでオモチャにされ、凌辱される制服たちが哀れでならない。クローゼットに居る制服たちは、常に恐怖を感じていなければならないのだ。


娘の制服への感謝

あるブログに、娘の制服に関する記事があった。また着てみたとか、捨てるとかいう話かと思いきや、そうではなかった。

 

大学2年生になる娘の高校時代の制服を見つけたようで、娘さんはもう要らないと言う。ブログ主も早くどうにかしたいと思ったものの、状態が良すぎて捨てる決心がつかない。思い入れとか思い出とかは関係がないらしい。ブログには「制服だから生地がしっかりしている」と記している。娘さんの扱いが丁寧だったのだろうと思ったが、「中学時代の制服はボロボロ」で迷いなく捨てたとのこと。高校時代はジャージ姿で過ごし、制服の出番はあまりなかったのかもしれない。

 

ブログを読み進めると、処分方法について悩む姿が見える。素晴らしいのは、安易にリサイクルショップやネットフリマに出さなかったことで、さらに、ママ友に声を掛けたことだ。いつでも渡せるようにクリーニングにも出している。しかしなかなか貰い手が現れない。

 

そんなある日、近所のスーパーでばったり会ったママ友にダメもとで話してみたら、貰い手を探してくれたそうだ。結果的にブログ主は、制服を生かすために1年も探し続けたとのこと。最高の手放し方になったと喜んでいる様子に拍手を送りたい。

 

さらに続きがある。

「娘と一緒に3年間頑張ってくれた制服が、新女子高生と共に時を刻む」と、制服のことを書いてくれている。娘さんは特に行きたかった高校でもなく、制服にもあまり思い入れが無かったそうだ。「そんな娘をあの制服は3年間、共に通学し支え続けてくれた」「あの頃の娘の思い出と共に一緒に過ごしてくれた制服に感謝の想いが生まれた」と書いてあり、「ありがとう」が大きな文字で輝いている。

制服への感謝の気持ちを示していただいていることに、感謝申し上げたい。

願わくば、この制服を譲り受けた女子高生も、大切に着続けていてほしいものだ。

 出典:ブログ「モノ・コト・イマ・ジブン」