ネットオークション

ネットオークションやネットフリマに、学校制服がたびたび出品されている。中古制服市場の相場というのがあって、有名校やお嬢様校の制服は高値が付くらしい。

個人で出品している場合は、自分の出身校や娘の卒業校の制服を、少しでもお金にならないかと売りに出す。しかし、実のところ、リユース目的でまともな道に再利用されることは稀だ。出品者にとっては、何に使われようと関係がない。お金になればそれでよいのだ。

オークションでは、いわゆるフェチやコレクターと呼ばれる者たちが群がっている。

出品されている制服たちは、これからどのような運命が待ち受けているのか知る由もないだろう。出品用の商品写真を撮影されたとき、何かを期待していたもしれない。着用していた子が卒業してしまい、もう着てもらえないことは分かっているはずだ。しばらくタンスの肥やしになっていて、久しぶりに引っ張り出されたと思ったら、何枚も写真を撮られる。

きちんとクリーニングに出されていたものもあれば、適当に丸められて衣装ケースに押し込まれていたものもある。ひどいときは、卒業式の記念コサージュが付いたままだったり、ポケットには式次第が突っ込まれたままという制服もある。

在学中の3年間、必死に生徒のために尽くしてきたのに、不要となれば、実にあっけなく処分されてしまう。ふつうにゴミとして焼却されるのならまだしも、ネットで売却されれば、その先は更なる地獄が待っている。その制服とは何の縁もゆかりもない男性のもとに届けられ、ここには書けないような性的虐待や陵辱が待っているはずだ。


↓最後に女子中学生に着てもらえたのはいつだったのか。シワだらけで出品されている制服を見ると、これまでどのように保管されていたのか気になる。

↓校名と名前入りのプレートが付いたまま中古市場に流れたセーラー服には、在学中に着用していた女子生徒の想像を絶する過酷な運命が待っている。



性的虐待を待つだけの衣類たち

本来ネットオークションやネットフリマに出品されている衣類たちは、リユースまたはリサイクル目的のはずだ。女性が自ら着用していたもので、何らかの理由で手放すことにした衣類が出される。次に購入する人は女性であるはずであり、また自ら着用することを想定している。

しかし、特に制服の類は、ほとんどがその常識を外れて取引されている。中古の制服は、卒業生が後輩に譲るという、いわゆる「おさがり」として受け継がれていくというのが当たり前だったが、現在では別の常識が存在する。

この世にブルセラショップなるものが登場したころから、中古制服は別の存在価値を与えられてしまった。いまネット上にずらりと並んでいる中古制服や長期不動在庫制服などは、ほぼ間違いなく、男性の性欲解消に供される。ネットに晒されている画像の制服たちは、そんなことを知る由もなく、また次に着てもらえる女子生徒のことを思っているのだろうか。この先どんな地獄が待っているのかを想像すると、可哀想で胸が張り裂けそうになる。

 

ネット上で取引されている学校制服や職業制服は、ほぼ100%が性的虐待をうけることになるが、女性衣類のうち私服であっても安心していられない。そのなかでも地獄を見る確率が高いのはサテン系生地の衣類だ。ドレスやブラウス、スカートなどにも男性フェチが群がる。

また、同じような理由で光沢のある和服も男性フェチに捕まる可能性がある。高価なものは汚したりされることはないだろうというのは間違いで、何十万円のものでも平気で陵辱する男性を私は知っている。

また、ごく平凡な女性衣類も全くの例外ではない。生地や形状によって、さまざまな愛好者がおり、ブラウス、ワンピース、スカート、スーツ、コート、スカーフ、カーディガンなどあらゆる女性衣類が犠牲になる危険を孕んでいる。これらの多くはネットによる取引で再び女性に着用されることが多いが、男性フェチに捕まってしまうと、本当に運が悪いとしか言いようがない。

たちが悪いのは、男性が弄んだ女性衣類を再びネット上で販売する輩も居ることだ。それを女性が購入して着用したりすると、地獄からの復活ということになるのであろうか?


タンスの肥やしから大人のオモチャへ

また、専門業者と思しき出品者が、中古の学校制服を大量に出品している例も散見される。たいていは古着として回収されたもののうち、制服だけを引き取ってきたものだと思われる。畳まれもせず、大きな箱か袋に詰め込まれていたらしく、全身シワシワになっているものもあって、実に痛々しい。

中には、数十年も前に使われていたと思われる制服も混じることがある。どこかの家庭で、それだけ長い年月もの間、クローゼットに保管されていたのだろうか。卒業後、嫁ぎ先に連れて行かれた制服もあるだあろうし、実家に残された制服もあるだろう。大掃除などで、ときどき取り出されはしたものの、懐かしい記憶や思い出とともにそっと元へ戻されたのかもしれない。

しかし、何かがきっかけとなって、処分されてしまったのだ。長いあいだタンスの肥やしになっていた制服が、業者の手に渡り、ネット上に放出されてしまった。元の持ち主は、まさかそんなことになっているとは夢にも思うまい。

いや、もしかして知ったとしても、関心を持つことはないと思われる。たとえ、いま制服がどのような用途に使われていようとも。


着用画像の哀れ

近年では大手のネットフリマなどでは学校制服の出品が原則として禁止されているので、個人宅から家族が使用していた制服が出てくることはほとんどなくなったが、そのような規制が緩やかだったころ、毎年卒業式の後には生々しい制服の出品がときどき見られた。そんな中には、現役のころに着用していた制服を出品のためにわざわざ身に着けて写真を撮る例もあった。出品される制服にしてみれば、卒業後に久しぶりに袖を通してもらえて嬉しかったに違いない。しかしそれがまともに着てもらえる最後の機会になろうとは想像もしていないだろう。そう思って出品写真を見ると、制服が哀れで堪らない。

出品者が中古業者の場合は、モデル女性が着用している写真を掲載していることがあるが、これも学校とは何の関係もない女性に袖を通されているわけで、制服は何が行われようとしているのか意味不明で困惑していることだろう。


母校の制服を見つけたとき

私の母校は中学・高校共に共学だったが、ときどき母校の女子中古制服をネットオークションなどで見つけることがある。たいていの場合、落札者は母校とは縁もゆかりもない人だろう。そんな人たちが私の想い出たっぷりの女子制服を虐待し、蹂躙するのかと思うといてもたってもいられなくなり、少々高値になっても強引に落札してしまっていた。

そんなことが何年も続いたおかげで、母校の制服が山のように溜まってしまっている。最近はさすがに商品内容や状態などを精査して、手当たり次第に入手するということは控えているが、それでもある程度まで高値になるまで入札することもある。そこそこ高額になれば、落札した人もぞんざいに扱えないだろうと想像するからだ。

とはいえ、私のフェチな知り合いの中には、数万円で入手したものでも容赦なく「消費」していた人がいるので油断はできない。