入手方法 - フォーマルドレス


ウエディングドレス

結婚式や結婚披露宴に花嫁が着るドレスは、ホワイトウエディングドレスを基本とし、お色直しでカラーウエディングドレスが着用されることが多い。和装と洋装の両方を着たいという花嫁も少なくなく、結婚式は神前で打掛を纏い、それに続く披露宴では最初にホワイトドレス、お色直しでカラードレスという例も普通に見られる。

 

そんなドレスの調達方法は、購入、レンタル、自作など様々で、そのルートも内容も多彩である。入手方法について、Dちゃん様より分かりやすい原稿をいただいたので、本項目のメインに据えさせていただく。詳細な内容に感謝申し上げたい。


2021/04/08 Dちゃん様より寄稿

 

<入手方法>

・レンタル

レンタルなので入手という括りに入れて良いのかは疑問ですが、ウエディングドレスをレンタルする花嫁さんもいます。一般的には、車でもDVDでもカメラでもレンタルは購入する数パーセントの予算で借りられることが多いが、ウエディングドレスに限ってはそうでもない。

 

そこそこのウエディングドレスをレンタルをすると最低でも10万円以上はかかります。10万円の予算ならば後述するショップで購入できる金額でもあります。ウエディングドレスは何回も着用することを想定していないので着用→クリーニングをすると傷みが激しく、特にシルク等の高級品となると3回程度着用されるとお役御免となってしまいます。ただ、ウエディングドレスはフィッティングが大切、それぞれの体型に手直しする手間等もあるので、レンタル代10万円すべてがドレスの価格とも限りません。

また、結婚式場によっては、自分で購入したウエディングドレスを着用する場合、ウエディングドレスの持ち込み料が必要になります。持ち込み料は式場によって変わりますが1万円〜10万円、どうせ1度しか着用しないウエディングドレス、持ち込み料を支払うのならば、式場提携のショップでレンタルという流れになるようです。

 

ウエディングドレスのレンタルショップ

https://www.tigdress.com/

 

お役御免となったウエディングドレスを傘にリメイク

https://bwu.bunka.ac.jp/bunka-gp/project/fashion_eco/01_recycle.html

 

(うら爺コメント:ホテルや結婚式場で式や披露宴を行う場合、ドレスレンタルもプランの中に組み込まれていることも多い。レンタル料に幅はあるが、カップルで試着に行くと、より良いものに目が映り、最初の予算を大幅に超えてしまうこともある。「一生に一度のことだから」というのが業者側の殺し文句だ。人気のドレスは希望日に予約が取れないこともあるが、新郎は新婦の意見を尊重しておくべきだ。

レンタルドレスは数時間・数回しか使われることのない運命で、お役御免となってもまだ奇麗なものもある。その後の使い道は様々だが、傘にされているものがあるとは知らなかった。)

 

・ネットショップ

素材やシルエットにこだわらなければ、中国の通販サイトやAmazonで購入すれば1万円程度から新品が購入できます。既製品がしっかりと体にフィットすれば良いのですが、晴れ舞台で着る衣装だけあってフィッティングが重要、挙式用というよりもロケーションフォト用に需要があり、ビーチでの写真やフォトスポットでの写真などやや無茶をした使い方をするなど使い捨て感覚のようです。使用済みのウエディングドレスはフリマサイトでは1500円程度で再販されているのが見受けられます。

 

楽天市場等で格安で売られているドレスを、インスタグラムでは「楽天ドレス」と呼ばれている

https://www.instagram.com/p/CAxW0BOnz-z/?igshid=17q7vzo5i2mcb

 

ビーチもお構いなしで歩き回れる

https://www.instagram.com/p/BZZE_17l-23/?igshid=17mqefvchmt7o

 

(うら爺コメント:ロケーションフォトに使われるドレスを見るにつけ、ドレスが幸せなのか否か、いつも思う。花嫁をきれいに着飾らせるという点では目的を達成しているのだが、地面を引き摺られたり、やたらと振り回されたりしているのはどうだろう。さらには汚れて台無しになることを見越して、使い捨て感覚で着用されるのは可哀想に思えてしまう。)

 

 ・ドレスショップ

ドレスショップで購入するとなると、格安店なら8万円から15万円で購入でき、採寸からフィッティングまでしてもらえるようです。高級店となると試着の予約は数ヶ月待ち、すでに挙式の予定が決まっていて、ある程度購入する意思があるか精査された上での試着試着は1度に3着まで、時間は90分など制約を設けている場合が多い。

1着100万円以上するイタリアのウエディングドレスブランド アントニオリーヴァは花嫁さんの憧れで、アントニオリーヴァのデザインを模したウエディングドレスも出回っている。

 

中古ウエディングドレスを専門に販売するショップドレセルも注目を集めています。こちらは貸衣装払い下げのドレスを中心に扱っていて1万円から購入することができます。

COVID-19の影響でウエディングドレスショップは経営が厳しくなっているようです。東証一部上場企業であるワタベウェディングは事業再生ADRを申請、興和(バンテリンでコーワで有名な興和)の完全子会社になりました。

 

ドレスショップをまるごと売るM&Aの様子がテレビで放送されていました。

 

予告

https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/free/vod/post_210952/

 

本編(有料登録が必要です)

https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/gaia/vod/post_210378/

 

ヤフーオークションではドレスまとめて300着で170万円で販売しているショップもhttps://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/q427506122

 

格安ドレスショップ ココメロディ

https://www.cocomelody.jp/

 

ミドルクラスのドレスショップ エメ

https://www.aimer.jp/

 

高級店 ハツコエンドウアントニオリーヴァの代理店

https://www.hatsuko-endo.co.jp/

 

アントニオリーヴァのインスタグラム

https://instagram.com/antoniorivamilano?igshid=127tm9z1wb7ny

 

試着時の様子 インスタグラムより

https://www.instagram.com/p/CLg6_jXHAuo/?igshid=aphmpcsiq27l

 

ドレセル

https://dress-sale.net/

 

(うら爺コメント:常識的には、ウエディングドレスは衣装に一度着たらそれで終わり。なので、購入して出番が済んだら家庭のクローゼットに置いていても仕方がないと思うのだが、なぜか大切に取り置いている女性も存在する。こうしたドレスはクローゼットで何を思うのだろうか。妹や友人の結婚式で再び脚光を浴びることができればよいのだが、不幸にも離婚でもして、腹いせにドレスを切り裂いたり燃やしたりする例は、欧米ではしばしば見られる。)

 

・リサイクルショップ

全体的に古めかしいウエディングドレスが5000円〜8000円程度で売られている印象を受けます。古めかしいウエディングドレスとは肩から袖が付いたウエディングドレス、昭和の花嫁さんのようなウエディングドレスです。最近の流行としては胸から上が開いたベアトップ型のウエディングドレスで、肩を隠すとなるとケープなど別のアイテムを使うのが一般的のようです。

以前試しにウエディングドレスを何着か持ち込んだことがあるのですが、買取価格は「0円」。店員いわく、買取不可なので資源として、リサイクルさせていただきますとのこと。お店としてもかさばるので在庫管理が大変なうえ、あまり需要も見込めないためだと思われます。

 

全国チェーンのオフハウスで売られているウエディングドレス、0円で引き取られたものなのだろうか?

https://bmca.exblog.jp/30593228/

 

名古屋 大須商店街の末広屋商店街のイベントでウエディングドレスを着用して商店街を一周すると100円で買えるそうです。https://twitter.com/irskodama/status/1246288197685882883

 

チャレンジしたツワモノも…

https://twitter.com/nagoyamrs/status/1246690307342622720

 

末広屋のgoogleMapを見るとウエディングドレスが並べられているhttps://goo.gl/maps/UK1MpMA6Mu9CBr1R8

 

うら爺コメント:ウエディングドレスは、買取りに持ち込んでも0円になることがあるとは知らなかった。私もリサイクルショップでドレスを救出したことが何度かあるが、ボリュームのあるドレスが、小さく丸められて、手提げの袋に押し込まれて持ち帰った。現役時代はそこそこ大切にされていたであろうに、なんと惨めな扱いであろうか。

広げてみると、細部にシミや汚れはあるものの、つるつる光沢の生地はしっかりと輝きを保っており、花嫁の着用にも十分耐えると思われる物だった。それなのに、ゴミに出すよりはマシという感覚でリサイクルショップに引き渡され、ショップは適当に価格を付け、二束三文で次の所有者に引き取られていくとは可哀想にもほどがある。安値で入手されたドレスの扱いは無事では済まないだろう。)

 

・フリマサイト/ネットオークション

以前、こちらのサイトに寄稿させて頂いた通りです。出品者それぞれの思いが値段として現れています。掲載されている写真は挙式当時の写真、いわゆる幸せの絶頂の写真が使われています。

状態もピンきりでクリーニングされ無酸素パックで保管されているものから、胸周りのファンデーションや脇汗、裾汚れが付いたままのウエディングドレスまで。

 

これらを購入する人達はサイズ感に敏感で、しきりにサイズや体格についての質問が交わされています。サイズ直しやフィッティング等をせずに安く済ませたいのだから当然だ。

フリマサイトで時々見受けられるのが「幸せバトン」という単語。基本的に1度しか着用しないウエディングドレスですが、フリマサイトで再販する事により新たな花嫁さんに購入してもらい、幸せのバトンを繋げたいとの意味が込められているらしい。稀に「私が4人目のオーナーです」などと書かれた説明があり感心してしまいます。

 

無酸素パックに入った状態で販売されているウエディングドレスhttps://www.mercari.com/jp/items/m130636079/

 

引きずられる運命の裾はどうしても汚れる

https://packman2.com/topics/weddingdress-topics/4412.html

 

幸せバトンを願って売られているウエディングドレスhttps://www.mercari.com/jp/items/m54648840150/

 

(うら爺コメント:個人的な趣味だが、ウエディングドレスは余計な装飾の無いシンプルなデザインで、つるつるしたサテンの光沢があるものが望ましい。ネトオクなどでも、これまでそのようなドレスを何着か救出している。パニエが付いているものもあるが、ハードなパニエは痛いので、なるべく無いものを選ぶ(笑)。

レンタル落ちのものもあるが、個人の女性が使用したものを買ったこともあった。そのうちのひとつに、「私もこのドレスで幸せになりました。どうぞお幸せに!」と書かれたカードが同梱されていたことを思いだす。幸せをバトンパスするはずが、私のところで止めてしまっても良いのか一瞬迷った。ちなみに、このドレスはそんな悩みとは関係なく、のちにネットで転売したが、相手はおそらく女性ではない。花嫁の幸せではなく、男性の悦びをバトンパスしたのだと思っておくことにする。)

 

 

 ・催事

ウエディングドレスの催事としては、百貨店で開催されている貸衣装処分市が有名です。催事によっては3000円から購入できるとあって開店前から行列ができるほど。エレベーターまでダッシュするのはウエディングドレスとは程遠いオバサンが中心。花嫁というよりもステージ衣装としての需要が多いようで、カラードレス中心に売れていく。一度貸衣装処分市に行ったことがあるのですが、3000円のドレスはジッパーが壊れていたり、ビーズが黄ばんでいたりとひどい惨状で、客寄せのためにとりあえず3000円を用意した感がありました。かと言って、それ以上の価格帯のものが良いウエディングドレスでもなく、フリマサイトで購入したほうが良いものが手に入るという結論に至りました。貸衣装処分市はウエディングドレスだけではなく、すぐ隣で着物も併売されています。

ウエディングドレスメーカーの即売会もあります。自社のウエディングドレスの他に別メーカーのウエディングドレスも販売。すべて新品なので白手を渡されマンツーマンで営業マンが同伴します。

 

貸衣装処分市の様子

https://togetter.com/li/1191253

 

貸衣装処分市で物色しているマニアが晒されているブログhttp://9matarou.blog7.fc2.com/blog-entry-112.html

 

エメ新作ドレス即売会

https://www.weddingnews.jp/magazine/181147

 

催事のため買い集められるウエディングドレス

(視聴には有料会員登録が必要ですが、登録後1ヶ月無料で見られます)

https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/wbs/gyouretsu/post_55889/

 

(うら爺コメント:百貨店の貸衣装処分市には、一時期よく通ったことがある。ドレスのほか、和装衣装も救出したものだ。担当の女性店員と懇意になり、秘かにおまけしてもらっていたりもした。もちろん、口実は「劇団の衣装探し」だ。

貸衣装処分市は、「処分」という文字がちょっと残酷に見えてしまう。出品されているものの状態はピンキリで、もう一度、披露宴で着られそうなものもある一方で、生地取にしか使えそうにないものもある。買われていく衣装たちが何をされるか戦々兢々であることは、並べられているときの表情を見ればわかる。)

 

(2021/04/08 Dちゃん様より寄稿 以上)



パーティドレス

ゲストドレスとも呼ぶが、かなりフォーマルなものから、ちょっとしたおしゃれ着の発展形まで幅は広い。入手方法は、フォーマル色が強いものはウエディングドレスに準じる。